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黄金のローマ 法王庁殺人事件/塩野七生

ルネサンス三部作の完結編です。

主人公が遺跡観光にはまってあっちこっち出かけるので、読む方も観光を楽しめました。
三部作はどれもその舞台の都市を楽しむことができるけど、ローマは古代とルネサンスの両方なので、ちょっと特別な感じ。
遺跡と発掘品、建築中の美しい宮殿や教会、ミケランジェロの絵画(製作中!本人も登場!)。豪華です。
一番の注目点は、三角関係の行く末かな。「緋色」のような国を揺るがす事件も、「銀色」のような陰謀もなく平和な毎日だけど、飽きません。
けれどやはり、ルネサンス時代の終わりの始まり。
この後、宗教と政治のうねりが、ルネサンスの栄華を押し流してしまうんですね。大きな歴史の転換点です。
これまで世界史の教科書で何となく知っているだけだった出来事が、少し実感を伴って感じられる気がします。

法王庁殺人事件…。
相変わらずミステリじゃないのに「殺人事件」というタイトルに違和感があります。別に間違ってはいないけど…。ミステリファンを釣ろうとしているように見えるのがちょっと。


黄金のローマ―法王庁殺人事件 (朝日文芸文庫)黄金のローマ―法王庁殺人事件 (朝日文芸文庫)
(1994/12)
塩野 七生

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表紙はティツィアーノ作「ウルビーノのビーナス」の一部分だそうです。
全身はどんなかなーとネットで検索したら、とても美しいのでびっくりしました。
表紙の色は少しくすんだ感じだけど、パソコンで見ると色合いが鮮やかで生き生きとしているんです。肌がほんとうに綺麗。これ、実物に近いのはどちらなんでしょうね。
「緋色のヴェネツィア」でオリンピアが画家に書かせたという肖像画がこんな感じでしたよね。作中ではこの絵を指しているんでしょうね。(うろ覚えだけど)


以下ネタバレ
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銀色のフィレンツェ メディチ家殺人事件/塩野七生

ルネサンス三部作の2作目で、主人公は1作目と同じ。
こちらの話では主人公は有力者とはいえ旅人でしかないので、傍観者の立場であり、事件に巻き込まれはするものの1作めのように駆けまわることはほとんどなく、落ち着いて政治や芸術を語り合ってる感じです。
殺人事件の占める比率も、前作よりは大きいかな…。

フィレンツェとヴェネツィアの違いなどは面白かったです。同じ都市国家でも政治形態がぜんぜん違うし、刑法もヴェネツィアの方が人道的で先進的だったんですね。

私は「緋色のヴェネツィア」の方が物語としてはダイナミックで好きです。
もうひとりの主人公格の青年にあまり感情移入できなかったのもあり、ちょっと物足りない。

ところであまり身が入らずぼぅっと読んでいたせいか、なぜ「銀色の」なのか、わからずじまいでした。

ごめんなさい、三部作共通のあとがき「読者に」でちゃんと書いてありました!しかも最初のページに(汗)
「銀色のアルノ、黄金のテヴェレ」と詩人に歌われた、それぞれフィレンツェとローマを流れる河だそうです。ただ、その詩でどうしてアルノ河が銀色で、テヴェレ河が黄金なのかまでは書かれていませんが、作中で登場する両河川のイメージは確かにそうかも。


銀色のフィレンツェ―メディチ家殺人事件 (朝日文芸文庫)銀色のフィレンツェ―メディチ家殺人事件 (朝日文芸文庫)
(1993/10)
塩野 七生

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前作のラストばれ↓
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緋色のヴェネツィア-聖マルコ殺人事件-/塩野七生

ルネサンス時代、台頭する大国に脅かされつつも、しぶとく生き抜く都市国家ヴェネツィアの姿を、ひとりの若い政治家の奔走を通して描いています。

都市が主役とあとがきにあるように、街並み・人々の経済活動・政治と、ひとつの都市国家がまるっと現出していて素敵。
ファンタジー系TRPGにハマっていた学生時代に読みたかったな~。

タイトルに殺人事件とあるもののミステリ成分は少ないです。塩野さんの本はほぼ初めてなので、てっきりがっつりミステリだと思ってた。
でも引き込まれる物語でした。語り口も難しくなく。
主人公とその彼女は創作だそうですが、他はほぼ実在の人物でイベントも史実に基づいているので、歴史の勉強にもなりますね(うん、ちゃんと覚えていれば…)。
ヴェネツィアの外交はつい日本と比較して読んでしまう部分が多かったです。
あと、主人公と親友の友情に萌えました。(親友設定大好き!)


緋色のヴェネツィア―聖(サン)マルコ殺人事件 (朝日文芸文庫)緋色のヴェネツィア―聖(サン)マルコ殺人事件 (朝日文芸文庫)
(1993/06)
塩野 七生

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